リアル書店は消えるのか、模索する現場の本音
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リアル本屋のそこそこやってけるモデルはウチの子会社SPBSで実現してる。本はあくまでも客寄せパンダというか、文化的でインテリやサブカルの担い手などが好む空間を作り出すためのアイテムだ。それらの委託販売の利益などバイトの人件費を出すのがやっとだ。ファッション誌の撮影や、セミナー、雑貨販売、レンタルボックス、シェアオフィス、ブックセレクトや街づくりコンサルなどで複合的に稼ぐしか無い。でも可能だ。街の本屋がこれまでそれをやらなかったのは、本屋は土地の名士であることが多く土地や建物を所有してるので家賃を払う必要がなく委託販売でリスクもあまりなかったからだ。そのモデルが崩壊しつつあるけど、いままで怠けてたからなんもできないだけ。
リアル本屋さんに残り続ける機能は、
◯キュレーション
◯空間的な価値の提供(泊まれる本屋やカフェ併設型など、そこに行くことで得られる価値の提供)
のどちらか、または両方だと思っています。
ヴィレッジヴァンガードはキュレーションの良い例ですよね。ふらっと行くと、なんかヴィレヴァンらしいものが置いてあるという価値です。
少し前に話題になった北海道のいわた書店もキュレーションしてますよね。これまで読んだ本の履歴から、一万円分のおすすめの本を送ってくれます。一時期一年待ちなんて話もありました。
http://fundo.jp/93943
商業施設の大型の本屋さんも、店員さんの手描きポップが目立つなと思います。アトレ恵比寿の本屋さんなどいつも混雑していて、リアル本屋さんもまだまだ捨てたものじゃないなと思わされます(もちろんアトレ恵比寿の場合は立地の良さも大きいのでしょうが)。ふらっと行くと何かおもしろいものが見つかるという価値なのだと思います。とはいえ、書店から危機感を感じない。
レストランで10000円のディナーを食べれば、店員は玄関まで出てきて挨拶する。書店で10000円分の本を買っても、レジでせっかちに「ありがとうございました」と言うだけ。サービスをゼロから見直すべきだと思う。