【村山斉氏インタビュー】「宇宙の根源的な謎」に迫る唯一無二の研究機関とは?
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注目のコメント
僕らハードサイエンスに従事する研究者がそうではない人々に向かって伝えたいことが分かりやすくまとまっている記事だと思います。
「なにしろアメリカでの生活はとてもハッピー。そんな管理職みたいなことは、正直やりたくないと思いました(笑)」
このくだり、村山さんの気持ち分かるな。ウソでもなんでもなくて、基礎科学の研究者は四六時中研究だけをしていたい生き物だから。たまにすぐに原因が分からない難問にぶつかったら、飲む、みたいな(笑)
カブリIPMUを外から見ていると、ワールドクラスではなく、ワールドリーディングを本気で目指しているのが伝わってきます。極めて優秀な日本人研究者の存在を世界に対して可視化し、世界をリードすることを目指すのが縦糸。その結果、優秀な外国人研究者もたくさん入ってきて国際性は東大の中でも群を抜いているでしょう。一方で、スポンサーでもある日本社会に研究成果を還元すべく、こういった記事や講演を通して社会に対して研究所や研究者の存在を可視化することが横糸、といったところでしょうか。
>追記
あべとよひこさんのコメントは興味深い。ダークマターでできた星(Dark star)は理論上可能です。通常の星は、自身の重力でつぶれようとするのを核融合反応によって生み出された圧力で支えます。ダークマターの場合は、反物質との対消滅のエネルギーで重力に対抗する圧力を生み出せると考えられています。ですが、星にならずにブラックホールになると考えている人の方が多数派です(宇宙初期にできた原始ブラックホール)。私もその一人です。以前インタビューさせて貰いました。面白かったっす。 http://horiemon.com/talk/29987/
日本でもこういう研究機関があるのには驚きました。
基礎科学の分野は全くスルーというのが日本の科学研究かと思っていましたが、こうして国も支援して組織縦断的な研究が行われていることほ、本当に素晴らしいことだと思いました。
しかもそのテーマが、宇宙を形作る物質の質量の95%を占めるにも関わらず、未だにその正体がわからないダークマター(暗黒物質)とか、もう一つの宇宙の謎、ダークエネルギーというのがチョット燃えます。
理論的には宇宙に溢れているはずの謎の物質とエネルギーが本当に発見されたら、人類にはどの様な進歩があるのか。
その日がとても楽しみですね。