細胞医療で病気よさらば? 「未来の医療」で社会はどう変わるか
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注目のコメント
「20年後には、細胞医療で病気が治り、医療費は激減する…」
申し訳ないが、この方は医療の本質を、まったくご理解されていないと思う。
確かに、細胞医療で、今、治らない病気が、ドンドン治るようになるのは確かだろう。
でも、遺伝子は、一人ひとりバラバラ。
病気もさまざま。
たとえば、急性白血病について、医師国家試験のときに、FAB分類というので10種類ほど丸暗記してしのいだ思い出があるが、本当はもっと膨大な種類がある。
いくら「細胞医学」の技術が発展しても、一つ一つ治そうとしたら、膨大な医療費がかかる。
もちろん、命が最も大事なので、治療の技術が発展するのは素晴らしい。
でも、その費用をどう捻出するのか、重い課題が突きつけられているのが現実。
「細胞医療で医療費の心配がなくなる…」なんて、能天気なことは言わないで!ベンチャー企業の社長はビジョンを語ることが大事なので、投資家向けにポジティブな発言をされているのでしょうか。
人間についてわかっていないことは沢山あります。特に多くの精神疾患については機序や遺伝子変異などもわかっていないことだらけだといえます。(ちなみにNature誌は2010年の新年号の巻頭言に今後10年は精神疾患のための10年になると掲載しました。)
その中で、iPSやAIが魔法のように全てを変えるとはあまり思えません。やはり地道な基礎研究による問題解決こそが疾病の克服に最も重要なはずです。ヘリオス鍵本社長のコラム。がん免疫療法やゲノム編集などに代表される細胞・遺伝子治療に加え、ビッグデータと機械学習、IoT・ナノ診断、未病対策サービスなどは、今後20年に実用化され、医療のあり方を根本的に変えるだろう。なんともエキサイティングな時代に生きたものだ!