イオン、16年6―8月期は営業増益に転換 GMSは赤字継続
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イオンフィナンシャルサービス、イオンモール、ウェルシア薬局、ミニストップなど20社以上の連結子会社を上場(いわゆる「親子上場」)させているイオンの連結業績を営業利益で語ることはほとんど無意味です。
この3-8月期も営業利益が0.1%増と薄氷の増益決算と報じられてますが、全く実態を表していません。
今回の決算ではGMS部門は約180億円の営業赤字で、昨年よりも100億円も赤字額が膨らんでしまいました。
このGMSの赤字拡大(-100億円)を見かけ上はその他の連結子会社の増益(+101億円)で埋めたわけですが、増益となった連結子会社(金融、ドラッグストア、食品スーパー等)へのイオンの出資比率は50%前後に過ぎません。
100%子会社が行うGMS部門の赤字拡大(減益)は額面通り-100億円ですが、その他の増益(+101億円)は出資比率に応じた実態としては+50億円くらいの意味合いしかない。
つまり、「親子上場」の誤謬を除いた実力ベースの営業利益では-50億円前後(=-100億円+約50億円)の減益であったと考えるのが筋合いです。