映画は「最強の芸術」なのか
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「最悪な妄想」をすることの利点としてはギリギリまで粘ることに加えて、本当に結果が悪かったとしても、あらかじめ妄想していた状態よりは幾分マシなので、「まぁいいか」と気持ちを切り替えて次に進めるということもあるのかと思います。期待値が高すぎて結果が散々だと目もあてられませんからね。
沢木耕太郎さんがバックパッカー旅は社会人経験も少し踏まえて27くらいでするのがいいんじゃないかと仰っていましたが、私も大人こそやるべきかなと思います。去年も南米をうろつきましまが、誰も知らない土地でまっさらな自分に立ち戻って価値観を揺らすというのは意味があるのかなと。読書や人と話すことよりも、全然知らない場所に行く方がショック度合いが大きくて自分には合っていると感じています。"映画が最高の芸術"かどうかはなんとも言えませんが、少なくとも流行の発信源ではあり続けていると思います。
でも冷静に考えれば、映画そのものの市場規模はとても小さい。日本ではコンテンツ部分だけだと2000億しかない。東宝ですら、配給事業で500億、映画館事業で700億。テレビの広告市場規模は2兆ですから、比較するととても小さいと感じます。これだけ流行や文化の発信源にもかかわらず、です。これは、雑誌業界も構造が似ていると感じます。
ただ、映画産業の凄さはやはり裾野の広さ。言うまでもなくグッズやDVDなどライセンスや再放送でバンバン儲かるわけですよね。
さらに極め付けはテレビなどと違い、スポンサーの短期的な意向が強くない。かなりチャレンジングな事ができます。ここが最高のクリエイターを吸い上げ続ける理由でしょうか。川村さんと同世代ですが、僻地にバックパックはもう無理です。20代の頃はみな深夜特急みたいな旅に憧れてやるもんですが、30代を超えるとしんどくなってくる。川村さん自身も出発前はイヤであるとのことなので、変人なわけではない。クリエーティブであり続けるために、努力し続けているということですね。