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具体的には、⑴単品管理(売れる商品を集める)と(2)自主商品の開発、が徹底できなかったからダメだと喝破してますが、でもこれって完全にコンビニ(セブン-イレブン)での成功体験なんです。
しかし、単品管理と商品開発をやっていくためには、企画、製造、物流まで自ら関与していく垂直統合が必要であって、そのためには衣料品(ユニクロ)、生活雑貨(ニトリ)、食品/日用品(セブン)と得意分野にフォーカスしないと無理。
すると必然的に、ユニクロで1千品目、セブンで3千品目、ニトリで8千品目と、扱う商品の点数が絞り込まれていきます。
かたや、総合スーパーは10万を超える品目数のまま。
この総花的な品揃えを前提とした店舗、組織、取引先を全て壊して作り変えていかないとGMSの復活は難しいと思います。
もしかすると、大型の総合小売という業態そのものが無理筋なのかもしれません。
無印良品の松井会長はNPのインタビュー記事でそんなことをおっしゃってました。
GMSが抱える課題をクリアしている総合小売業は皮肉なことにアマゾンということになります。
ネット空間では棚の数に制約はないし、エスカレーターで移動する必要もありませんから。
「流」す方は、「商品」を「流」す。
「通」わせる方は、何だろうと考えたことがある。
私の答えは ーーー 「心」を「通わせる」。
鈴木敏文氏は、ビジネスを通じて
生活者と向かい合い「心」を通わせてきたことが
ひしひしと伝わってくる記事だ。
徹底して合理主義者のようにみえる鈴木氏は、
顧客をデータとしてみていたのではなく、
誰よりも「心」で感じていたから、常に未来をリードできたのではないか。
チワワさんやMJG2015さんのコメントが、やはり専門家からの視点という点でとても勉強になる。個人的には、ECが拡大し、それに伴ってラストワンマイルへの物流も必然的に進化している中で、コンビニの小商圏というメリットが小さくなっていると思う(店舗まで行くより、家まで届けられるほうが楽)。3000品目のなかで、コンビニという店舗がないとできないものはどれだけだろうか?さらに進化したら、現在はコンビニしか扱えなくても、自宅まで満足できる状態で届けてくれるものがどれだけ増えるだろうか?GMSや百貨店業界が店舗を置きすぎて衰退していくのと同じように、店舗数が多いことは逆回転したときに負担をものすごく重くするのが、過去の業態の栄枯盛衰の歴史でもある。
百貨店やGMSというのは、品揃え・規模の歴史。それが個人商店ではできない品揃えの提供で訴求した。そこからコンビニ・専門店の時代では、品揃えのメリットを超える便利さと、カテゴリでのコスパを提供することで、総花的な時代を超えていった。ECはチャネルとして非物理的だが最後の流通は物理的。それゆえに、品揃えと便利さの両方が提供できる。逆に実物を見たり、実物に伴うリアルなストーリーは見えない。そういった点で訴求できる業態・店舗は残るし強くなると思う。ただ、小売全体の中で、その規模がどれだけあるのかというのは別の論点だと今は思っている。
https://newspicks.com/news/1759506?ref=user_100438
『小規模な店舗でも、生産性を高めればスーパーなどの大型店との共存が可能になるのではないか。私はそう仮説を立て、セブン創業時には街の酒屋さんを中心に口説いた。』
幹線道路沿いにユニクロや青山などが自店舗を作り、モールへの出店をしなくなっていると聞いています。
自店舗の方がコストが安くて小回りが利くとのことで。
その結果、食料品だけが強くなって他商品(特に衣料品)は苦戦しているそうです。
「何でも屋」の限界なのか?
それともドンキのような奇抜な何でも屋のニーズが高まっているのか?
正解はわかりません。
今当たり前に存在しているもの、今苦戦している業界にもそこに至るまでの歴史があるということ。そして時代は今も動いています。
「GMSがダメなのではない 変われないことがダメなのだ」という鈴木氏の言葉は仰る通りなのだと思いました。
これは会社は当然、一人一人のビジネススキルにも言えると思う。変化に対応できないサラリーマンの年収は上がらない。