世耕経産相 「新卒一括採用」見直しを促す考え
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新卒一括採用が悪いわけではない。
また、新卒の離職率が問題なわけでもない。
問題は「(1)就活の非効率さ・不明瞭さが生み出す負担の大きさ(プロセスの不備)」と「(2)経団連の就活時期制限による機会の減少」。これによって、(1)学業への影響/精神的苦痛/ミスマッチが生み出され、(2)大手企業への応募集中/中小や認知度が低い良い企業を探す機会の損失が起きている。
むしろ一括採用を撤廃することで、他の方が指摘するように学生にとってデメリットが大きい。また、働き方改革を目指すのであれば、雇用の流動化はむしろ推奨すべき。
本質的な問題は「若年層における勤労に対する理解や思想に欠け過ぎていること」と「採用する側である企業の公正さが欠けていること」ではないか。
国民の義務として勤労を掲げているのに、勤労に対する知識習得も議論も行われていない。これは大学に負わせるものではなく国がやるべきことだろう。
また、企業側も採用プロセスの不備を学生の労力に押し付けすぎである。学生だからいくら時間と労力を奪っても良いだろうという思想を改めなくてはならない。
注目のコメント
きたぁぁあ!!!
世耕さん、本当にお願いします!!新卒一括採用被害者の会が続出なので、ぜひ他の選択肢を提示してください。賃上げについては同感。それ以外についてはやや疑問が残る。
1.離職率と新卒一括採用の関係
「かなりの比率で新入社員が辞めている」との発言がありますが、その原因を新卒一括採用に求めるのはやや乱暴な印象。
ちなみに大卒者の3年以内離職率の推移はこんな感じです(p.2を参照)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11652000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu-Jakunenshakoyoutaisakushitsu/0000063490.pdf
2.新卒一括採用の是否
新卒一括採用は学生や企業側にも一定のメリットがあるわけで(学生にとってはスキルを持っていなくても採用してもらえ、企業にとっては低コストで人材を獲得することができるというメリット)、それを前提に企業の人材マネジメントが設計・運用されている側面があります。個人的には新卒一括採用は弱めていくべきだと考えていますが、他の領域への影響を考慮して議論を進める必要があります(ヨーロッパなんかだと若年層はなかなか就職できないわけで)。世耕さんは、近大の理事長を経験しているので、学生の負担や大学側の事情を良く理解している。一方では、企業経営者とも親しいので課題をよく理解している。しかも官邸に近い。大物大臣の誕生ですね。期待したいし、応援し、盛り上げたい。