第1回 技術と知財で勝る日本が世界でなぜ勝てないのか
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面白いね。特許戦略では基本特許だけでなく改良特許も大事だけど、それすらも満了し始めて技術が市場の求めるレベルに達すると技術がコモディティ化してしまうと。
そうなったら特許戦略は意味が無くなると。ではどうすれば特許が満了になった後もシェアを守り続けるのか?圧倒的な生産量と低コストで圧倒し、サービスやブランド力で差異化して競合を排除し続けるしかなくなるんだよね。最大の魔力はコスト。それを実現するための技術と知財、という視点が欠けるケースが多いのでは。知財戦略は必要条件であって、十分条件ではない。特に記事が指摘するように知財権の期間は有限なので、先行逃げ切りの主導権を持つ為の製品戦略をどう立てるか、その為に知財権をどう活用するかが重要。
まさにこの記事のとおりだと思う。
重要なのは、基本特許だけの過去の技術でユーザーが満足するものができてしまうことで、後から追いかける会社に勝てなくなる。
それを技術のコモディティ化という。
という風に詳しく解説されてます。
でもこのアタリマエのことを忘れてるわけではないだろうが、無限に技術を進化させて技術優位性により、シェアや利益を取る戦略は間違えていると思う。
結局のところユーザーが求めていないものを次々に作っても、誰も求めていない。技術リーダーたる必要はあろうが、その左心テクノロジーを使った製品を惜しげも無く投入すれば、投資も莫大なものになる。
我々のような素人でも、わかるのは液晶TVだ。
フルハイビジョンのひとつ前のハイビジョン(フルハイビジョンの半分の画質)でだれも困らなかった。もちろん同じような価格ならフルハイビジョンが欲しいが。結果、次々に日本のメーカーは高機能なものを出したが、一方で海外のメーカーは一つ古い技術でどんどん安いものを出してきた。結果、日本製の高機能なものも価格を下げざるを得ず、投資の回収もままならない状況になった。
私たちはTVにあれほどのものを求めなかったし、あれほど価格を下げて欲しいとも思ってなかったのに。
とは言え日本の家電メーカーは大変だと思う。なんせどんどん大きくなり、さらなり利益を求められているわけで、そうなると次々に革命的な技術でシェアを取らねばならなくなる。果たしてエレクトロニクスでそんなことは可能だろうか? Appleを見ならえ的なことを言う人も多いけど、Appleだっていつまでもイノベーションなんかできない。あの規模まで行けば限界だと思う。
そういう意味ではSONYのとっていた戦略は、正しいと思う。
問題はエレクトロニクス領域を切り捨てられなかったことで、金融、コンテンツ、ゲーム、特殊なセンサー等、色んな所は成功してる。
エレクトロニクスから離れるか、海外に移転してローコストオペレーションに徹して戦うか。その2つしかないと思う。