往年のトップアナリスト2人が提言する「商社の生きる道」
コメント
注目のコメント
色々と興味深い点がおおい記事でした。長文になりますがポイントごとにコメントを
前半の吉田氏から。伊藤忠が今に至る歴史などはなるほどと感じました。また、商社横並びで投資に殺到することが多い実情を考えると「逆張り」の勧めもその通りかと。ただ、最後の「各社のDNA」というのは今一つぴんと来ず。各社のルーツの分野がありそこが強いというのはそうですが、これだけ事業領域が広がる中で、各社の祖業が「得意の型」になってるというのは本当かな、という感じがしました
後半の古川氏の内容の方が自分にはグッとくる内容でした。前半の「情報力」は本当にそうで、この連載の最初に自分が書いた商社ビジネスの根幹は「個人のバイタリティと業界インサイダーになることによる情報力で企業のPLBS上の利権を抑えること」という定義の根幹にあるところで、背番号がついて長年同じ業界を見ている、それも見ているだけでなく各社のトップとの関係を持ちながら川上~川下という視点で見ている情報力は極めて高いと思います。
一方で、投資に際して商流に入ろうとするというのもあるあるとして良く分かりますし、PE投資をする際もそういう発想になるので新鮮でしたがそこにとらわれ過ぎという側面もありました。加えて「わが社的意義」のような定性的な綺麗なストーリーも相当に求められ、稟議でみんなが作文に勤しむポイントになります。
CITICについてはポテンシャルを書いていてそういう側面はあるとは思うものの、アンコントローラブルなリスクを取っている側面は指摘すべきでしょう。
財務意識を高めること、投資会社化する中で現場力を失わないことなども、指摘の通り非常に重要な課題だと感じましたNPではよくファンドやコンサルと商社が比較されてます。私が物産にいた商社2.0時代には「コンサルに行って紙を書いてもしょうがないし、ファンドに行って金だけ稼いだところでもしょうがない。やっぱり俺は新しい事業や産業を創りたい 社会の役に立ちたい」とごく普通に若手の誰もが社内で語ってました。
これは自分はゾウよりイグアナが好きだ、みたいな完全に嗜好性の話ですが、なんというか、株主とか外部から見て今時は流行らないようなロマンが社員に共有されているのが、かつての商社の強みだったのだとこの連載で再認識しました。
いまは資源投資で稼ぐ時代を経て、かつそういうロマンや事業意欲を持つタイプはどんどん起業してしまう中で、今の商社マン達がどんな価値観で仕事しているのか興味があります。おや、古谷さんだ。お元気そうですね。
ところで、記事内に誤植があります。
古谷氏のプロフィール欄のところですが、名前が“古川”となってます。
これ、ご本人を知ってる僕にしか指摘できないですね(ドヤ顔)。