拡大するインバウンド市場に特化し、急成長するスタートアップ
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本日から全4回で、加熱するインバウンド市場に特化するランドオペレーター、FREEPLUSと楠木教授の「ストーリー対談」を掲載します。須田社長は「ガイアの夜明け」の、9月15日放送にもご出演予定ですので、ご興味がある方は是非ご覧下さい。
1回目はランドオペレーターという業種についての話がメインですが、明日2回目は、須田社長の起業のキッカケが(この経緯は特に面白い)、3回目は旅行業を起業すべく中国に渡った須田社長が中国で「夢の応援者」と出会い助けられるお話が、最終回の4回目は新事業に夢を馳せる須田社長の未来戦略が語られます。ご期待ください。若いころ、一人旅で途上国とか行って、現地発の格安ツアーに参加していた時に、「日本にこういうのってないよなあ」と思っていたことはありますが、これだけ訪日が盛り上がって初めてまとまった規模の「ランドオペレーター」が出てきたという事なんですね。
弊社の是枝が指摘しているように、課題は収益性。やはり客をつかまえる元請が儲かり、記事でも認めているように差別化余地が少ない労働集約的なランドオペレーターは下請け的に買い叩かれる構造になりそう。「この会社にしかできない」というものを増やしていかない限り、大変な割に儲からないへとへとモデルになりそうな気がします。日系大手代理店が注力していない、というのはそうだと思います。某大手の人が「ウチはインバウンドで儲かっていそうに見えるが、実際は、『日本人の、日本人による、日本人のための』旅行会社でしかない。」と揶揄されていたのが印象的でした。
ひとつ気になるのが、収益性。
ある意味「下請け」であるランドオペレーターよりも、「元請け」の旅行代理店の方が儲かります。日系大手がインバウンドをやりたがらないのは、アウトバウンドだと元請けになれるのに、インバウンドだと下請けになってしまうこと。(特に中国だと国営大手代理店の強さと「がめつさ」は圧倒的。)ですから、現地で元請けのポジションを作るために、JTBはシンガポールの代理店を買収したりしています。
また、ランドオペレーターは労働集約的なビジネスでもあるので、規模が大きくなっても人件費等のコストが同じように増えていきます。
それも合わせて考えると、今後の規模拡大についてFREEPLUSさんがどう考えているかは興味があります。